激高した間島準一郎を止めるものは、そこにいなかった。常軌を逸脱した狂気に支配された間島は、衣服を脱ぎ捨て求の細い足を一まとめにすさえつけ、自ら腰を打ち付け始めた。内に溜まった多量の体液が、かき混ぜられて隠微な水音を立てる。
間島の背中の緋鯉が、逃れようとするよう
reenex 膠原自生に跳ねた。……尻の真鯉が後を追う。
「求は、俺のもんだ。求~、もうどこにもいかないって言えよ。そうしたら、大事にしてやるからよぉ。」
どれ程求めても、求は決して自分のものにならないと、間島自身分かっていたのかもしれない。
きつい縄目に喘いだ求の胸から、ころりとローターが滑り落ちたのを、ぼんやりとした目で間島は見つめた。
赤く腫れ上がった胸の小柱は、麻縄に挟まれ痛々しくうっ血していた。
幼女の膨らみかけた乳房のようになった胸に、間島は顔を埋めた。
乳を求める赤子のように、義弟にかぶりついた間島
almo nature 狗糧を、六郎に声を掛け
組の組員が冷ややかに見つめていた。
男は劉二郎が坊と呼ぶ向坂から、一つの密旨を帯びていた。
求の知る限り、幼いころから自分を玩具にしてきた義兄は、実の両親に愛されなかった。
愛情を得ようと躍起になればなるほど、返ってくる反応は冷ややかで、腹を立てた準一郎は家の中で荒れた。
世間体を重んじる両親にとって、粗暴な準一郎は出来の悪い息子でしかなかった。暴れるたびに、金で機嫌を取った。本当に欲しいものは理解されず、何も与えられなかった。
ある日、荒れ狂う準一郎の目の前に、親戚の子供として小学五年生の求が連れて来られた。小犬を与えるように連れて来られた求は、夏休みの間、準一
almo nature 狗糧郎の側で過ごした。求は準一郎のお気に入りとなり、親の思惑は当たった。